峻空会トップページ > 第47回全国大会の全戦績

伝統の優勝カップ・コレクターの本領を発揮
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7月10日、11日の両日、東京体育館で行われた第47回全国空手道選手権大会は昭和45年以来34年ぶりひたすら駒澤のための大会となった。
諸拳の記憶にも鮮やかに蘇えるだろうあの日、組み手決勝で高橋良昌、大石武士の両雄が繰り広げた白熱の一戦は会場に熱狂の渦を巻き起こし軍配は大石武士にあがった。
形では高橋良昌演じる絶品の 雲手 に武道館はしばしの間息を呑んで静まり返った。
学生の優勝、無敵峻空会は連続三年目の優勝と正面席前に飾られた全てのカップ、トロフィーを持ち帰ったあの日が今でも懐かしい最良の日として蘇えるではないか。
そして今年、当時には思いもよらなかった女子の活躍が加わってあの日を上回る駒澤デーの復活を目の当たりにすることが出来た事を全国の諸拳に向けて報告したい。

平成11年、14年。過去二度の組手優勝を果たしてきた指定選手の小林邦雄の三度目は昭和37年の白井寛、45年 高橋良昌、平成9年 泉谷誠三に続く四人目の見事な総合優勝となった。
先ず形で二位を獲得、組手決勝戦は三本勝負、一本先行されながらもこれまでの実績から少しもあわてることなく冷静に、しかも確実に相手を追い込みながらの攻撃で対に持ち込み、さらに厳しい小林の攻めに相手は堪らず三度目の場外に逃れざるを得ず決勝戦には希な場外反則勝ちと相手を圧倒しての勝利だった。

真紅の優勝旗と総合優勝の内閣総理大臣杯を手中に収めた小林

女子組手は驚異の駒大一年生若林梨沙が決勝で協会研修生を一蹴して栄冠に輝いた。
一回戦から危なげない試合運びの若林は無駄のない攻撃で見た目にはいとも簡単に勝ち進み周囲を驚かしながらも本人は当然と言った風に栄冠を勝ち取り、駒澤女子に新たな太い柱が誕生し極上の日となった。
細身の美形、いったい何処にあの強さが潜むのか、魅力いっぱいの若林にはこれからも素直に伸びて行って欲しいものだ。
試合が終われば女の子。激戦で顎にできた青アザを仲間に隠してもらう乙女心が眩しく輝いていた。

順調に勝ち進んだ男子組み手の決勝は、優勝候補の一角、大正大学を準決勝で破って名乗りをあげて来たチャンピオン小林の指導する関東学院大学との戦いとなった。
これまであまり対戦機会の無かった相手に多少心配する周囲を余所に蓋を開ければ5対0の快勝で昨年に続く連覇を果たした。
形は全く他を寄せ付けない出来の 雲手 で13連勝、平成3年の2位を挟むと27連勝。
形指導を得意とする指導者の力を改めて内外に見せ付ける結果となった。

組手 優勝選手

形 優勝選手

女子の団体戦は大学の部と一般団体が同じクラスで行われ、優勝を狙う学生チームと、「峻空会銘銘50周年」の記念に結成した峻空会女子チームとが同じ土俵で戦うことになった。
Bブロックを順調に勝ち進んだ学生。
Aブロックの峻空会は安定した強さで三回戦には前年優勝の大正大学OGの鴨空会を撃破、決勝戦は駒澤大学と峻空会の姉妹対決となった。
結果は2対1で稽古量豊富な学生が姉さんに勝り学生は男女完全勝利を成し遂げた。

しかし特質すべきは「峻空エンジェル」とも呼ぶべき女子チームの活躍ぶりだった。
組手の二位と共に形でも大学上位三校に続く四位で締めくくったのは峻空会創立50周年の年を飾るに相応しい戦いぶりと言える。
今年は不覚を取った男子チームの奮起を促し、来年こそは名門峻空会の復活に期待したい。


歓喜のあまり、あいた口が閉まらなくなった女子組手の淑女たち

峻空女子は全員13年卒の“チャーリーエンジェル”…それともアマゾネス?
左:金子真弓 中堅:東 千春 先鋒:末次美樹 大将:渋谷朋美

以上47回大会に於ける全ての結果を報告します。
選手諸君、猛暑の中応援に駆け付けて頂いた数多くの卒業生の皆さんご苦労様でした。
来年もまた今年に勝る盛り上げで駒大空手道部と峻空会の益々発展の為に力を発揮頂けます事を心より期待しております。
押忍
駒澤大学空手道部 峻空会
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